蒸留塔は原油の蒸留からモノマーの精留まで幅広い分野で使われ、その目的も様々です。各分野には下記のような傾向があり、その目的にあわせてトレイや充填物など選定され設計されます。

上流プロセス 中間プロセス 下流プロセス
代表的分野 石油精製/ガスプロセスなど エチレン・芳香族・BTXなど スチレン・MDI
カプロラクタムなど
処理量 非常に多い - 少ない
運転温度・圧力 高い - 低い
分離のしやすさ 分離しやすい - 分離しにくい
液流量 多い - 少ない
ガス流量 少ない - 多い
特徴及び傾向野 主にトレイが使われる
固形物などの汚れを含む
非常に大きな塔径
- 主に充填物が使われる
温度に敏感・圧力損失が重要
小さい塔径・発泡性