トレイのデッキタイプ

トレイは蒸留塔に昔から使われており、様々なバルブのタイプがあります。ここでは代表的なものを御紹介いたします。

固定式バルブ

固定式バルブはガスが水平方向に出るようになっており、このため気液接触がシーブトレイよりも効率よく行われます。また構造が複雑でないため汚れに強く、圧力損失も低いのが特徴です。

Sulzer 製品名:V-Grid series

可動式バルブ

可動式バルブの特徴はバルブの部分がガス流量に合わせて上下に動くということです。そのため広い運転範囲を取れますが、汚れに弱いというデメリットもあります。

Sulzer 製品名:BDH 他各種

バブルキャップ

バブルキャップの一番の特徴は運転範囲を広くとれることです。そのため昔は多くの蒸留塔に使われていました。しかし圧力損失が高く、処理量も少ないことから近年では他のバルブタイプのものが使われるようになっています。

シーブトレイ

シーブトレイは板に多数の丸い穴を開けただけのトレイですが、そのシンプルな構造ため安価であるというのが特徴です。